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【コラム】ランサムウェア対策はデータ暗号化だけではダメ? (ISMS)

Date:2024.07.24

今回もランサムウェアに対するサイバーセキュリティ関連のコラムです。
ランサムウェアからの保護において、データを暗号化しておくことは非常に有効な対策の一つです。暗号化されたデータは、攻撃者がそれを盗んだとしても解読することが困難になるため、情報の漏洩リスクを大幅に減少させることができます。しかし、暗号化だけでランサムウェアの脅威を完全に防ぐことはできません。
 
ランサムウェア対策としてのデータ暗号化の限界は?
ランサムウェアの種類
 一部のランサムウェアは、データを暗号化するだけでなく、既に暗号化されたデータを再暗号化し、アクセスを制限するような攻撃を仕掛けてきます。この場合、バックアップや復旧プロセスが重要となります。
攻撃経路
 ランサムウェアは、システムの脆弱性やフィッシング攻撃を通じて侵入することが多いため、暗号化だけでなく、セキュリティ対策全般が必須です。
 
安全なサーバーを提供する会社を検討しましょう
暗号化技術とセキュリティに特化した安全なサーバーを提供している会社は多く存在します。
しかし、どうしても米国の大手プラットフォーマーがその多くを占めているのが現状です。
以下は、その一部です。
 
1. Amazon Web Services (AWS)
  AWSは、暗号化されたデータストレージと高度なセキュリティ機能を提供しています。AWS Key Management Service (KMS)を利用して、データを安全に暗号化し管理しています。
 
2. Microsoft Azure
   Microsoft Azureは、データ暗号化、アクセス制御、脅威検出などの包括的なセキュリティ機能を提供しています。Azure Disk EncryptionやAzure Key Vaultを利用することで、高度なデータの暗号化が期待できます。
 
3. Google Cloud Platform (GCP)
   GCPも高度なデータ暗号化機能を提供しており、Google Cloud Key Management Serviceを通じて、暗号化キーの管理を安全に行えます。
 
4. IBM Cloud
   IBM Cloudは、暗号化機能を備えたデータストレージと高度なセキュリティオプションを提供しています。IBM Key ProtectやIBM Hyper Protect Servicesを利用することで、データの安全性を確保しています。
 
5. Oracle Cloud Infrastructure (OCI)
   OCIは、データの暗号化と管理に特化した機能を提供しており、Oracle Cloud Infrastructure Vaultを使用して、暗号化キーの管理を行えます。

マネジメントシステムによる防御
ISMS/ISO27001の導入
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得は、組織の情報セキュリティ対策を体系的かつ継続的に強化します。これにより、サイバー攻撃に対する脆弱性が低減され、インシデント発生時の対応力も向上します。認証取得のプロセスでは、リスク評価や対策の実施、監視・改善が求められ、これが全体的なセキュリティ水準を高める結果に繋がります。


まとめ
 データを暗号化することは、ランサムウェア攻撃に対する効果的な防御策の一つですが、それだけで完全に防げるわけではありません。総合的なセキュリティ対策が必要です。AWS、Microsoft Azure、GCP、IBM Cloud、Oracle Cloudなどのクラウドプロバイダーは、暗号化とセキュリティに特化した安全なサーバーを提供しており、これらを活用することで、データの安全性を高めることができます。
またISMSの認証取得は、組織の情報セキュリティ対策を体系的かつ継続的に強化します。

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